NYの若き小児科医べックは、数年前に妻を連続殺人鬼に殺された。
ある日、そんな彼の元に彼と妻しか知りえない過去の思い出が書かれたメールが届いた。
果たして送り主は誰なのか、そしてその意図とは一体!?
私の愛読するマイロン・ボライターシリーズの著者、ハーラン・コーベンの作品。
話の内容はかなりシリアスだが、軽快でユーモアの漂う文章はそのまんまである。
こちらの気分も重くなりすぎず、読みやすい。
とはいえ、被害者の殺され方は結構残酷で、ちょっと欝になったりも。
面白いことは面白いが、なんとなく納得がいかない部分もある。
殺された人や、その家族のことを考えると、うーん、素直に喜べないラストである……。
ウルトラ金持ち高校生六人組が、世界を股にかけてトラブルに巻き込まれまくる。
泣く子も黙る少女漫画の大御所的作品が「有閑倶楽部」である。
私が勝手にそう思っているだけだが……。
未だに完結していないらしいが、今の一条ゆかりの絵では、最終回はそれほど楽しみでもない。
しかし、ラストは六人の部内恋愛で締めるという話もあり、そうなったら、きっと読まずにはいられんだろうなーと、読者をやきもきさせる罪作りな漫画だ。
とにかく、漫画はキャラクターが大事なんだ!と思わせられる。
六人は、金も美貌も権力も持ち合わせていて、一見パーフェクトだが、それぞれ性格的に大きな欠点があり、(しかし魅録はかなりいい奴だ…)、実は人間的には結構嫌な奴らである。
俗っぽいし、金にはうるさいし、自分より劣る人間は平気で馬鹿にするしなあ。
でも、そこが面白い。やはりいい子ちゃんばかりの話はつまらないのだ……。
そういった彼らの悪い部分や、世間の汚さ、欲深さなどを全部話の中に引っ張り込んで、最後は人情話的に落とすところが、上手いすね。
本当に大好きなんですけどね、私、この漫画。
最新十九巻は涙が出るほどつまらないので、読まなくていいです。
牢内の罪人を看る獄医、立花登が関わる様々な人間ドラマ。
藤沢周平の作品なので、とりあえず面白いことは間違いない。
脇キャラも相変わらず、人情味溢れる人たちばかりで魅力的。
登の従姉妹のおちえとの関係も、なかなか現代的で、微笑ましいのだが、なんかいまいち話にのめり込めないのは、登のキャラクターのせいだろうか。
真面目というか、どうも煮え切らないというか、痛快さが足りないような気がする。
どうしても他の藤沢作品の神名平四郎とか、青江又八郎とかと比べてしまう。
とは言え、全四巻一気に読める面白さではある。
藤沢周平だからこそ、読者としては、より期待してしまうのである。
清水義範的、雑学コラム。
一つのテーマを読む間に、様々な雑学を知ることができて、面白い。読み物として完成されているから、すいすい進められる。
事柄がただ羅列されているだけの雑学本とは、一線を画している。
学生の頃に読んでいたら、世界史がもっと楽しくなっただろうと思わせられた。
西原理恵子に関しては、苦手なのでノーコメント。
赤頭巾侍のこじつけ推理が悪をたたっ切る!
同心小田様の淡い恋にもご注目。
時代物。非常にシュールな話だった。
主人公である浪人、久留里一太郎が悪を勝手に懲らしめる物語。名前からして、すでに変だ。
展開が完全にパターン化されていて、毎度毎度同じような話が繰り返されるが、笑える。
被害者たちが皆、至極悲惨な目に遭う割りに、雰囲気はほのぼのしている。
同心の小田左衛門丞和正様が、とても良いキャラ。